鹿児島県農泊シンポジウムにて講演

鹿児島県農泊シンポジウムにて講演

去る11月20日(月)、鹿児島県農政部農村振興課さんよりご依頼を受け、代表の橋本が講演をさせていただきました。演題は「6件の民宿から、修学旅行生120名受入地域になるまで」。鹿児島県でも農泊を推進している中、高齢化や新規民泊家庭の獲得に苦慮されており、西海市での取り組みについて紹介してほしい、とのお話でした。

当日は、鹿児島県の農泊実践者のみなさんや自治体のみなさん、山と海の郷さいかいのような運営事務局のみなさん、60名程にご参加いただいたとのこと。

西海市は長崎県で一番最初に農林漁業体験民宿登録を行った先進地域でありながら、その後なかなか活動を軌道に乗せられず、2016年に弊社の前身である任意団体「山と海の郷さいかい」を有志のみなさんが立ち上げ、代表の橋本が2018年に地域おこし協力隊として赴任。その後、会のみなさんと力を合わせ、やっとここ数年の活動で、民泊家庭が10件弱から50件に、年間の受入泊数もほぼゼロの状態から1500名程まで増えてきたという経緯があります。

特にコロナ禍が一段落した今年度は、新規登録のための新しいスタッフも増え、新たに地域おこし協力隊として堀内寛生くんも加わり(堀内くんの紹介記事はこちら)、また市のふるさと資源推進課のみなさんとの連携も強化されたことで、一気に新しい宿も増え、活気づいてきました!

そうした経緯や取り組みの具体的な内容について説明をさせてもらいましたが、山と海の郷さいかい、そして西海市の民泊の規模は長崎県の他地域と比べ決して大きいわけではありません。それでもこうして講師に招いていただき、活動に注目をしていただける山と海の強みがあるとすれば、30代の若いスタッフや移住者が中心となって、活動を盛り上げようと奮闘していることかな?と思っています^^(写真は山と海のスタッフです!)

移住者や若い世代の私たちが、西海市に息づいている自然や、昔ながらの半自給自足的な暮らし(梅干しや味噌を手作りしたり、庭の畑を耕したり、夕飯のおかずを釣りでゲットするような暮らしぶり!)に新鮮な驚きや感動、リスペクトを覚え、それらをこれからの自分たちの新しい暮らしや生き方のヒントにしたい、子どもたちや都市生活で疲弊した人に伝えたい、体験してほしい……と活動に携われていることが、とても大切なことかな、と感じています^^

パネルディスカッションでは、鹿児島県の現状やみなさんの活動について知ることができ、私も大変勉強になりました。世界の情勢も絶え間なく変化している今、ますます、農林漁村の暮らし、「自分の暮らし(衣食住)を自分でつくる」という力や知恵が必要になってきますし、各地でいろんな人が熱い想いを持って活動していることは素晴らしいことだな、と素直に感じました^^

鹿児島県のみなさんにあたたかく迎えていただきとても嬉しかったです。ありがとうございました。(橋本ゆうき)