西海市でクアオルト健康ウォーキングが始まります!

西海市でクアオルト健康ウォーキングが始まります!

ドイツの自然療法

「クアオルト」という言葉をご存知ですか? ドイツ語で、クア(Kur)=療養、オルト(Ort)=地域を表し、「療養地、健康保養地」という意味を持つ言葉です。ドイツ国内にはこのクアオルトが374地域あり、心筋梗塞や狭心症のリハビリ、高血圧の治療法として、地形や冷気、風などを活用した自然を歩くウォーキング(=気候性地形療法)が行われているそうです。しかもドイツではクアオルトに3週間滞在しての治療は、医療保険適用。日本では病気になっても「現代医療(投薬・手術)」の選択肢しかありませんが、ドイツではそのほかに「自然療法」や「代替医療(ホメオパシー)」が選択肢にあり、自分の意志で治療法を選ぶことができるのだそうです。

クアオルトが日本でも!そして西海でも!

そんなドイツのクアオルトにならい、日本でも「クアオルト健康ウォーキング」として、全国各地の健康づくりの取り組みに取り入れられるようになっています。ただ自然の中を歩く、ということではなく、それぞれの土地の気候風土を活かしながら、心拍数・血圧・体表面温度などを計測して歩く専門的な方法を学んだガイドが、効率の良い運動効果を得られる歩き方を指南。生活習慣病の予防や改善、認知症予防、メンタルヘルス向上、企業で忙しく働く方々の作業能率アップにも効果が期待できるそう。

そして令和5年度、西海市が「太陽生命クアオルト健康ウォーキングアワード受賞自治体」に!今年度、初めて4つのウォーキングコースが整備されるほか、14名のガイド一期生の養成が始まり、次年度以降、西海市でもクアオルト健康ウォーキングを取り入れた市民の健康づくり、また市外からのお客さまに向けたガイドなどが開催されていく予定です!山と海の郷さいかいからは代表の橋本、〈楽農まりちゃん〉の濱崎さん、〈ench〉の寺坂さんが参加。他にも、西海市内で普段からさまざまな活動を行うパワフルな女性陣が、初めてのガイド養成に参加しました!

こちらは西彼町の〈四本堂公園〉コース。緑の中を歩いたかと思えば、海辺も歩ける、まさに山あり海ありの西海市らしいコースです。

途中途中のポイントで、心拍数、血圧、体表面温度を測定しながら、それぞれの身体に合わせた運動強度を目指して歩きます。

見晴らしのいい場所では、みんなで思いっきり「ヤッホ!」。普段なかなか大声を出さないのでストレス発散、リフレッシュ!歩きながら浅くなる呼吸を、深く整える意味合いも。

座学では、本場ドイツでのクアオルトや、健康増進につながる専門的な歩き方について、エビデンスを交えながらしっかり学びます。みんな、ガイドとして自分の言葉で案内ができるように、真剣に勉強しています!

西海町の〈伊佐の浦公園〉コースでは、湖側ではなく、吊り橋のある山側へ!市民でも初めて来た!という人も多く、あらためて西海市の豊かな自然を感じました。

クアオルト健康ウォーキング、お楽しみに!

12月1〜3日の3日間にわたって開催された、初めてのガイド養成講習。実は2月、3月にも今回歩いていない他の2コースでの実習が続きます。なかなか大変な講習ですが、「クアオルト健康ウォーキング」としての質を高め、西海市でしっかりとガイドをしていくために、みんな頑張っていきます……と言いたいところですが、クアオルトで大切なことは「頑張らない」こと!(笑) 講師の皆さんも、「皆さん普段からいっぱい頑張ってますから!」「とにかく頑張らないが大事!」と何度もおっしゃってくださいました。なので、ガイドの私たちも自然の中で気持ちの良い呼吸をしながら、楽しく、ワイワイ、リフレッシュ。この気持ちよさを、ぜひ、毎日を忙しく過ごす皆さんに味わってほしいな〜と感じました◎

西海市、どんどん楽しくなっていきますね!私も講習を受けながら、こんなことができたら、あんなことができたら……と、山と海の郷さいかいの活動とも連携できそうなこれからの展開に、夢が膨らみました^^! (橋本ゆうき)